足るを知るという事

仏教の言葉で知足(ちそく)というのがある。満足する事を知りなさいという事ですが、簡単な話ではありません。

 

私の経験の中で感じた事、気づいた事を書いてみたいと思います。

 

 

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最初に満たされるという話から考えてみる。欲しいものが手に入る、夢が叶う、他人に認めてもらう、愛されるといった願望が達成された時に感じる充実感。これらは欲といわれるものですが、尽きる事がない渇望が生まれたり、満たされなかった場合は苦しみを生みます。自分ではどうにもならない結果や他人の評価に振り回されて、永遠に満たされることはありません。

 

同じ欲でも生きる為に必要なものがある。食欲、睡眠欲、性欲といった三大欲求に代表されるものなど。これらが満たされると生きる喜びを感じるものです。この喜びを深く感じると感謝が生まれ満足感に満たされる。問題は深く感じられないと不満が生まれるという事。

 

満たされるという観点から前者は手放すべきものと分かるが、簡単な話ではない。満たされてないと執着が生まれてしまうからです。私は生きる喜び満足感を高める事に突破口があると感じていた。でもどうしたらよいのかわからない。

 

子供の頃にはよく食べ、よく寝て、遊んで生きてるだけで楽しかった記憶は無いだろうか。思春期の頃は女の子と手をつないだだけでも舞い上がっていた。若いころは心と体が健康で元気だからと思います。

大人になると不規則な生活習慣や食生活を繰り返して心も体も弱ってきます。ストレスに弱くなり感受能力も落ちてくるし、睡眠の質も悪くいくら寝ても疲れが取れない。生きててつまらないと感じると他の欲で満たそうと執着が生まれて、ますます生き辛くなる。

 

まず心と体を元気にする為、生活習慣を見直す。特に食事は重要で体に良いと言われるものを取ってみる。生きる事が楽しく満足感が得られることを目標にしてみる。

 

食事が美味しい、目覚めた時に生きてる事を実感できる。人との触れ合いが楽しい。

 

これだけ満たされたら十分に幸せなのである。

そして幸せな日々を積み重ねていけば、夢も叶うと思います。

 

知足とは、僅かな欲で足りる事を知るという事です。